月刊つくし1月号
−まいかるて−
 
 

Q)おしっこが近く、トイレに間に合わないこともあります。いい治療法はないでしょうか。


A) 今までは内服治療が主でしたが、新しい電気刺激治療が可能になりました。


  さて、ご質問の症状は切迫性頻尿、切迫性尿失禁のようですね。このような膀胱を過活動性膀胱と呼んでいます。膀胱におしっこが貯まってくると尿意感が出ますが、正常の場合その時点では膀胱にもっとおしっこを貯めるだけの能力があります。しかし過活動性膀胱では、尿意を感じると膀胱がすぐおしっこを出そうとするので、早くトイレに行かないと間に合わなかったりするのです。


この病気には内服治療が有効ですが、ずっと続ける必要があります。ただ口渇の副作用があり、なかなか長期間の服用が出来なかったり、有効量が服用できないため十分な効果が得られない例もみられます。


干渉低周波治療、いわゆる電気刺激治療は、膀胱周囲の神経を弱い電流で刺激することにより、頻尿や尿失禁を改善させる新しい治療です。着衣のまま仰向けになって、電極パッドを下腹部と臀部の4カ所に貼り、弱電流を流します。1回の治療時間は20分で週2回のペースで3週間行い、後は治療効果にもよりますが、2週間に1回のペースで行います。有効率は約70%で、5〜6回の夜間頻尿が1〜2回に減少した例、尿失禁が消失した例などもあるようです。内服薬と併用しても良いと思われます。副作用は特になく、高齢者の方にも安心して気軽に行える治療です。


干渉低周波治療は咳、くしゃみをしたときに漏れるタイプの腹圧性尿失禁にも有効で、骨盤底筋体操と併せて行うことにより、治療効果が上がると期待されます。腹圧性尿失禁はひどくなると手術が必要ですので、早めに治療を開始することが望まれます。

 

 
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