年とるとどうして夜間おしっこが
近くなるのでしょう?
(前)
 
 

 「夜おしっこに3−4回起きる。」
 「早う行かんと間に合わないことがあるもんな〜。」
 「やっぱり年のせいやろか。」
 「そうやろう。みんなそんなもんたい。」


このような会話はお年寄りはよくされていますよね。それはそれで特に不自由なければ問題ないのでしょうけど、やはり夜間に何回も睡眠の途中に起きてトイレに行くのはやはりつらいものがあるでしょうし、結果的に睡眠不足になっていると思われます。それにトイレに間に合わないからと焦っていくと、転倒したり(実際多いです)危険もあるのです。


 頻尿とは昼間だと7〜8回、夜間で0〜1回が正常とされています。これ以上の場合を頻尿と言いますが、夜間1回でもトイレに起きるのはつらい人がいれば、夜間頻尿とすべきでしょう。


 おしっこが近くなる原因は、夜間容量の増加(夜間多尿)膀胱容量の減少の2つに大きく分けられます。成人男性の場合は1日尿量は約1500mlでその夜間尿量はその30%以下が正常といわれてます。私は夜間はトイレに行かないと言う人も、朝の第一尿は夜間作られた尿ですのでそれが夜間尿量となります。それが年をとってくるといろいろな原因で夜間尿量が増えてきます。多い人は昼間より夜間の方が尿量が増える場合もよくあります。夜間は正常ではトイレに起きなくていいように抗利尿ホルモン(おしっこを濃くするホルモン)の分泌量が増えてきますが、夜間多尿の人は増えてきません。
 

 高齢者の場合いろいろな病気を抱えている場合が多く、腎機能障害、心臓病、高血圧、これらの病気があると、抗利尿ホルモンの分泌が増加しなくて多尿になり易くなります。 また夜間無呼吸症候群やイビキがひどい人も多尿になり易いようです。病気を抱えてない人でも加齢と共に足の筋力が低下していることが多く、運動量も落ちたりしているので、夕方になると下半身に余分な水分が貯まりやすくなっており、それが夜間尿量増加の原因になっていると言われてます。それで夕方に30分以上散歩して足の筋肉を使い、足に貯まっている水分を全身に戻して尿として出してやると、夜間尿量減少の効果が多少あるようです。
 次回は膀胱容量減少についてお話しします。

 

 
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