経尿道的前立腺高温度治療
 
(TUMT)
           
                                 
前立腺肥大症を切らずに治すのが前立腺高温度療法です。前立腺内部を45度以上に加熱することにより、組織を変性させて前立腺を縮小させます。排尿力が改善するだけでなく、尿の切迫感、頻尿に対して効果があります。
 

<利点>

  • 治療時間が短い(約1時間)。
  • 粘膜麻酔で痛みが少ない(仙骨麻酔を併用)。
  • 入院の必要がない日帰り治療です。
  • 治療後現場復帰が早い。
  • 高齢者にも安全。
  • 当院導入のプロスタトロンは高温度治療の
    パイオニアで治療実績には定評がある。
  • 健康保険の適応です 。
 

<副作用・欠点>

  • 術後数日間は排尿障害がでます。
  • 一時的に尿閉になることがあります。
  • 一時的に血尿が出ることがあります。
  • 心臓ペースメーカーを装着している
    方にはできません。
     
   
実際の機器です。
       
   

<準備と治療の実際>

-治療前処置-

1. 前日の夜に緩下剤を服用し、抗生剤の内服を始めます。
  来院前までに排便をすましてください。

2. 朝食は普通によろしいですが、昼食は絶食です。
  水分も控えめにしてください。

-治療方法-

1. 最初に仙骨麻酔と尿道麻酔を行います。

2. 直腸温度を測定します。

3. プローブを尿道から挿入します。
  プローブがきちんと挿入されているか
、エコーで確認します。

4. 治療を始めます。
  コンピューターによるプローブのチェックが終了すると、治療が始まります。
  すぐに尿道が暖かくなってきます。尿道表面はプローブ内を環流している
  20度の水の影響であまり高温度にはなりません。
  治療が進んでくると、前立腺内部は60度以上の温度になります。
  このとき直腸温度が高くなることがありますが、43度になると安全のため自動的に
  出力が停止します。
  治療中、尿意や便意が出ることがありますが、これは治療によるものですので
  ある程度我慢して頂きます。我慢ができない場合、治療を中断するとこの症状は
  消失します。

5. 約1時間で治療は終了します。前立腺が小さい場合は早く終了することもあります。

6. 尿道にカテーテルを留置します。通常は1〜3日で抜きます。

 
       
<高温度治療の原理>
           

治療開始前の状態

肥大した前立腺が尿道を圧迫しています。

治療中の状態

プローブが挿入され、尿道表面を冷却すると同時に、前立腺にマイクロ波が照射されます。

 

治療直後の状態

前立腺内部が高温度になっており、一過性の腫脹を生じます。

治療後1ヶ月

前立腺が縮小し、尿道が広がります。

   
高温度治療の有効例こちらで御覧いただけます。