泌尿器科NEWS

2014年9月22日 月曜日

コンドーム不要の男性用避妊法の開発

 コンドーム不要の男性向け避妊法「ベイサルジェル」が2016年~17年に実用化にこぎつける見込みだ。この技術の普及を支援しているパーセマス財団によると、ヒヒを使った実験では有効性が確認されている。

 パーセマス財団は製薬業界が取り上げない「埋もれた先進的医学研究」を支援し、低所得層や途上国の人々が利用できる低価格帯の医薬品を開発する目的で設立された。

 ベイサルジェルはホルモン剤を使用せず、効果が長続きする避妊法として注目されている。パイプカット(精管切除)と同様の永続的な避妊法だが、画期的な利点がある。生殖機能を簡単に回復できることだ。

「メスを使わないパイプカットのようなものだが、精管を切断するのではなく、精管にゲル状ポリマーを注入する」と、パーセマス財団は説明している。精管内のポリマーを通過すると、精子が破壊される仕組みで、「何カ月、あるいは何年か後に子供が欲しくなったら、再び注射してポリマーを流し出せばいい」という。

 ヒヒを使った実験では、ベイサルジェルを注入した3頭のヒヒをそれぞれ10~15頭の雌と一緒にして6カ月間観察したが、今のところ妊娠した雌は1頭も確認されていない。

 次の段階として、ヒヒの精管からポリマーを流し出し、生殖機能が回復することを確かめる実験が近々実施される。

 ヒヒを使った実験が順調に進み、デービッド・アンド・ルシール・パッカード財団から助成金が下りたおかげで、来年初めまでには人間の男性を対象に臨床試験を実施できる見通しになった。

 ベイサルジェルの価格は、途上国でパイプカットなどの避妊法を受ける場合とほぼ同じレベルに設定し、アメリカでの相場より安くしたいと、パーセマス財団は述べている。



「事業を継続するには採算がとれなければならないが、アメリカで女性が避妊リングを装着するのに必要な800ドルより安くなることは確実だ。避妊の費用が薄型テレビより高いようでは普及は望めない。製品の価格は診察料より安くなるようにしたい。また、医療保険の対象となるよう働きかけていく」

 ベイサルジェルの使用には年齢制限はない。パーセマス財団は、「パイプカットその他の既存の避妊法と並ぶ選択肢の1つとなる」とした上で、「将来的に子供が欲しくなる可能性がある男性にとっては、回復可能というエビデンス(科学的証拠)は重要な意味をもつ」と強調している。

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 精管にゲル状ポリマーを注入して、そこを通過する精子のしっぽを折って、動きを悪くして避妊効果を得る方法です。理論的にはどうでしょう、パイプカットよりは避妊率は低いように思われ、安心感がないような気がします。

 精管にゲルを注入する手技自体が難しいです。
 精管の閉塞の有無を調べる検査で、精管造影という検査がありますが、陰嚢を切開して精管を2cm程剥離して、注射器で造影剤を注入します。
 皮膚の外から精管に注射することは至難の業ですので、精管造影の時のように陰嚢を切開するのでしょう。

 また、後でポリマーを洗い流せば精子が無事に排出されるとのことですが、もちろんその際も皮膚切開してということになります。精管精管再吻合術程難しくはないでしょうが。


 

投稿者 すやま泌尿器科クリニック | コメント(0)

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